2022年 6月登山の日「幾年 功徳を重ねしか いにしえ荒ぶる山 いまは美しき花 咲き誇る」

 

6月登山の日

硫黄岳の稜線をかざる花

 

おすすめの山

今月は八が岳連峰の硫黄岳を紹介しましょう。
八ヶ岳は昔高さ比べを富士山としたそうです。負けた富士山の神様が悔しくて蹴飛ばしたとか棒でたたいたとかがもとで八つになったとの伝説もありますが、山のつらなりは火山噴火によるもので、硫黄岳には立派な爆裂火口の跡が残っています。昔は火を噴く山だったのが、長い年月は八ヶ岳を花の山に変えました。特に梅雨時期はたくさんの花が咲き大変見事です。今年、お花あふれる硫黄岳に登りませんか。
 


硫黄岳と横岳の稜線に咲くタカネシオガマ

 

 
 

おすすめのコース

 

【行程】
第1日 桜平-夏沢鉱泉-オーレン小屋(テント泊)
第2日 オーレン小屋-硫黄岳-横岳-硫黄岳-夏沢峠-オーレン小屋-桜平

 
【コースの特徴】
テント泊入門に最適なコース。テント場までは2時間。翌日は日帰り装備で硫黄岳・横岳の往復が出来ます。梅雨で雨に降られたり、稜線では濃い霧に阻まれて、地図とコンパス・GPSも活用して下山路を見出したりと苦労も味わうことがあると思いますが、この時期ならではの高山植物の出会いと本格的な夏山に向けてトレーニングに最適で学びの多い山です。
 


五月雨に濡れるコケの森

 


硫黄岳と横岳の稜線に咲くハクサンイチゲ

 


八ヶ岳連峰と硫黄岳爆裂火口

 
 

テント泊のススメ

 

 

テントの選び方

夏山では雨に強いダブルウオールのテントがおすすめです。テントには4人用や1人用と使用人数でサイズが異なりますが、荷物・夜には靴もテントに入れるので、表示の使用人数マイナス1、ソロでも2人用を使うと快適性が向上します。
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シュラフの選び方

シュラフは春や秋はもちろん、夏でも山は明け方に気温が下がるので3シーズン用がオススメです。夏の低山キャンプでは掛け布団の様に使うなどの工夫をすればよいでしょう。ダウンと化繊綿がありますが、コンパクトで保温性の高いので、一般的にはダウンがお勧めです。加えてテントの結露でシュラフが湿るのを防ぐとともに、保温性の向上に役立つのがシュラフカバーです。沢登りや低山であれば単体で使用して軽量化を図ることができます。さらに快適な睡眠のためにスリーピングマットを必ず用意しましょう。
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炊事器具

コンロはゴトク4本タイプが、安定性が良くお勧めです。軽量化でゴトク3本タイプを使う人は、コッフェルのハンドルを握るなど取扱いに注意しましょう。また、コンロ台を用意すると安定性が良いのでお勧めです。コッフェルは大小2個組み合わせタイプがお勧め、メインでご飯を作り、サブで飲み物、日帰り登山でもコンロやコッフェルは山頂でラーメン・眺めの良いところでティータイムと積極的に使えます。
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ザック

テント泊となるとテント・シュラフ・炊事器具に食料と荷物は一挙に増えます。身長に応じた背面長のザックを基本として、容量は60ℓ前後が必要です。当然重量も増えますので、体全体に重量を分散してくれるシステムを持ったザックを選びましょう。レインカバーは付属しているモデルもありますが、よく調べてザックにあったカバーを用意しましょう。テント内に湿気を持ち込まないこと、何よりも水分を含んで重量増を避けることが出来ます。
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便利グッズ

テント泊便利グッズとして、LEDランタンと吸水性の高いタオルを紹介しましょう。LEDランタンはテント泊の快適性を大幅にUPしてくれます。夜だけではなく、早朝の朝食準備の効率もよくなります。吸水タオルは雨に降られたとき体を拭くだけでなくて、雨具やザックの水適をぬぐったりと大活躍です。テント内がびしょぬれでは快適なテント生活は出来ません。
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テント泊の準備

 
①通常の計画書に加えて、持ち物表を作ってチェックが必要です。
②悪天時に素早く立てて、たたむことが必要なので、テントを張る予行演習をしましょう。
*悪天時に収納しやすい大きな袋に変える等の工夫が必要。
③荷物の置き場所や食事スペースなど、狭い空間を有効に使う練習をしましょう。
 

食事計画

 
はじめはフリーズドライ食品を活用すると、調理時間も少なくて済むので、出発準備等にゆとりと軽量化が出来ます。
*フリーズドライに加えて野菜・ソーセージ等を持参してバラエティー感を出すと、十分満足できる食事となります。秋は朝夕が冷えるので、飲み物もお茶・紅茶・コーヒー・スープ・味噌汁等と種類を多い目に持っていきましょう。Hotな飲み物は身もこころも暖かくしてくれます。
 

登山靴・トレッキングシューズの調整

 
本格的な夏山登山やテント泊に備えて登山靴の履き慣らしをする時期です。インソールの調整や当たり出しなど、調整を進めて自分の靴を完成させましょう。
もし、ソールの減りや傷みが目立つようであれば、履き慣らしの期間も必要なので少なくとも1ヵ月前には新しい靴を用意しましょう。

今月の登山の日インスタライブでは石井スポーツ靴工場から登山靴の調整や履き方の基本など、工場長 中さんにお話を伺います。ライブを参考として快適な自分に調整した登山靴・トレッキングシューズを完成させましょう。
▶インスタライブは6/13 19:30から!

 
 
「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

 

 

 

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