2020年 11月 登山の日 「山深く 風飄々と 秋深まり行く」

 

11月登山の日


 

おすすめの山 西上州 大ナゲシ

今月は「大ナゲシ」を紹介しましょう。
大ナゲシは百名山両神山の西に位置する山で、両神山のバリエーションルートである赤岩尾根の起点となる赤岩峠からほど近いピラミダルな岩峰です。山名の由来はどうもはっきりしないようですが、山頂からは遠く上越の山々、八ヶ岳連峰、浅間山、近くは西上州の山々と奥秩父の山並みが望める展望に優れた山です。
 
今年、素晴らしい展望と奥深い山の雰囲気を味わいに大ナゲシを訪れませんか。
 
 

おすすめのコース

 
大ナゲシに登るには、埼玉県中津川村の赤岩峠登山口と群馬県上野村の野栗沢から登るのが一般的です。
同じ野栗沢から登る北稜も良く登られていますが、こちらは懸垂下降や滑落の危険のあるバンドをロープで安全確保しながら通過するなど、登攀能力が求められるので、一般的ではありません。
日の短い秋は埼玉県側から登るのが良いと思います。
(赤岩峠からは往復1時間ほどで同じく岩峰の赤岩岳に登ることも出来ます)
 

(行程)

赤岩峠登山口-赤岩峠-1492m地点-大ナゲシ(下降は同じ道をたどる)
※よく整備されていますが、途中ロープが固定された岩場もあるので、慎重に登りましょう。
※登山地図で破線表記のコースです。確実に岩場を登下降できる登山者以外はロープの確保が必要です。
 
 

晩秋の安全登山術

晩秋の山では、1000m代の山々でも気温は氷点下に近くまで下がり、中級山岳では降雪も見られます。低体温症・落ち葉で滑りやすい登山道(チェーンアイゼンが威力を発揮します)・午後5時には日没となるので、登山行程・装備の準備とより慎重に計画しましょう。
 

晩秋のハイキングはバーナークッキングが楽しい!

気温が低く、日没も早いとなれば、無理な計画の登山ではなく、ゆったりと山で食事を楽しむのはいかがでしょう。コンロの使いこなしのコツと炊事の工夫を次にあげますので、是非温かい昼食と澄んだ空気を楽しんでいただけたらと思います。
 

コンロを使いこなすコツ

①風防を用意する。
②低温用カートリッジの準備(もちろんコンロと同一メーカーを準備するのはお約束)。
③ライターを携帯(気温が低いと着火装置が効かなくなることがある)。
※晩秋には風防一体型のコンロ・ナベがおすすめです。少し風があっても効果的に炊事が出来ます。
 

ハイキングで炊事をする工夫

①食材をあらかじめ切って鍋に入れればすぐに調理できるようにしておく。
②サーモスの山専ボトルにお湯を用意して調理時間を短くするのもよい工夫です。
お茶やカップラーメン程度であればコンロを使わず作ることができます。コツは一度ボトルにお湯を入れて中を温めておき、再度そのお湯を沸騰させて詰めることです。

 
 

おすすめ用具

チェーンアイゼン

ヴェリガ アイストラック

 
ジェットボイル ミニモ

ジェットボイル 1824381 JB.ミニモ ADV

 
サーモス山専ボトル

サーモス ステンレスボトル FFX-901 900ml

 

 

「用意周到な準備で安全登山」
皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

 

 

西上州 大ナゲシ