2017年6月のテーマ|登山の日

安全登山の豆知識6月編

6月 登山の日「花々の美しさに心晴れる梅雨の山」


おすすめの山 八経ヶ岳(大峰山)

 

今月は、6月の後半から7月初旬までオオヤマレンゲの花が美しく咲く近畿地方最高峰の八経ヶ岳を紹介しましょう。

八経ヶ岳は深田久弥の著書「日本百名山」-新潮社-によると、「翌朝、残雪を踏んで八経ヶ岳の頂上に登った。1915m。近畿の最高地点である。 空はよく晴れ、大峰山脈の諸峰をはっきりと望んだ。・・わたしはその最高峰を踏んだことに満足して山を下った」とあります。

大峰の峰々は近畿の奥座敷で日帰りは難しく、ギョリンソウやユキザサなど、梅雨の山に咲く花々を愛でて心晴れ晴れと歩をすすめていただくためにも、天河大弁財天社の奥宮のある弥山の小屋に泊まり、余裕のある登山をされると良いでしょう。

 

(行程)

1日目 天川川合登山口→栃尾辻→狼平避難小屋→弥山小屋(予約が必要)

2日目 弥山小屋→八経ヶ岳→弥山辻(⇄明星岳)→日裏山→栃尾辻→天川川合

※上記の他、自家用車かタクシー利用の必要がありますが、行者還トンネル西口からのコースも深田久弥さんの気分を味わうには良いコースです。

 

雨に負けない装備のススメ

八経ヶ岳に限らず、梅雨時期の2000m級の山々はお花が素晴らしく、是非皆さんに足を運んでいただきたい季節です。今回は雨を楽しむ登山術を皆さんにご紹介します。

パッキング編

装備の雨対策の一番はザックのレインカバーですが完全ではありません。ザックカバーをしていても中に雨が通ってしまって痛い思いをした方も多いはず。基本は個別の防水パッキング。ポイントはザックの防水インナーバックだけに頼らないこと。ロールアップが甘くてここから浸水すれば逃げ場がないのですべて濡れてしまいます。

「これで完璧 雨に負けないパッキング術」

①個々に防水バックに入れる。 (個別保護)

②ザックの防水インナーで内部全体を保護(内部保護)

③ザックのレインカバーで耐水性を向上させる。(全体保護)

※ザックそのものが防水加工された製品はカバーが風であおられることもなく、安全性の向上につながるので要注目の製品です。 また、財布・携帯電話などジップロックを活用されている方も多いでしょうが、耐久性に劣るので、専用の防水ケースを使用されるのがエコの観点からもお勧めです。

 

装備の点検と工夫編

この季節に限りませんが、雨具や登山靴を点検しましょう。いかに優れた素材でも撥水性が落ちているとその透湿性を生かすことが出来ません。登山靴は加えてソールも確認しましょう。 濡れた登山道は滑りやすく磨り減ったソールでは危険です。濡れた山道に強いメガグリップソールを採用した靴が増えています。 買い換えるのであれば本格夏山シーズン前のこの時期が一番です。夏の山でゲイターを使用する人も増えてきました。 朝露や泥汚れの対応もしやすくてオススメですが、雨具の裾の泥汚れを防ぐためにゲイターの中に雨具を入れるのはあまり良い策ではありません。
ゲイター上部から入った水滴をそのまま靴の中に誘導して靴の中が水浸しということもあります。 雨具の泥汚れは裾だけでは無いことも多いので、汚れたら全体をぬるま湯で洗って撥水処理をするのがベターな方法です。

 

さて雨の対策は完璧で、梅雨の山を楽しんだ後にもう一工夫の提案。 軽量サンダルと着替えを持って行って、帰りも快適にしましょう。 こんな時に活躍するのがコンパクトに収まる手提げバックです。トレッキングシューズや濡れた雨具・着替えを収納して、楽しく家路につきましょう。

 

「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

 

 

【おすすめのレインウェア】

PAINE PN-GR02 イノセントレインスーツ

PAINE PN-GR02 GORE-TEX イノセントレインスーツ

防水透湿性素材GORE-TEXを使用。軽量・コンパクトでシチュエーションを選ばず、使い勝手の良いレインスーツです。

¥31,000

 

 

【おすすめの防水グローブ】

アクシーズクイン RG3568 スベラヌグリップ

アクシーズクイン RG3568 GORE-TEX スベラヌグリップ

鎖場やハシゴなどでも滑りにくいラテックスグリップ採用の防水グローブです。

¥8,400

 

 

【おすすめのゲイター】

PAINE PN-AQA15C ゴアライトスパッツ

PAINE PN-AQA15C ゴアライトスパッツ

雨天時だけでなく朝露やぬかるみの泥よけにも効果的です。

¥4,980

 

 

【おすすめのザック】

マウンテンハードウェア スクランブラ―30アウトドライ

マウンテンハードウェア スクランブラ―30アウトドライ

防水アウトドライメンブレンを使用したアタックバック。背中のカーブに心地よくフィットします。

¥16,000

 

 

【おすすめのザック】

ミレー サースフェー30+5

ミレー サースフェー30+5

トレッキングの定番として人気のバックパック。 体格に合わせて背面長が選べます。 使いやすい2気室構造です。

¥19,500

 

 

【おすすめのザック】

グレゴリー ズール35

グレゴリー ズール35

どんな天候や状況下でも快適な通気性を維持し、最良な荷重バランスを保つ背面ベンチレーションシステムを採用。

¥22,000

 

 

【おすすめのザックカバー&スタッフバッグ】

PAINE ウルトラライトザックカバーⅡ 40~60L

PAINE ウルトラライトザックカバーⅡ 40~60L

丈夫で軽量なシリコンコーデュラナイロンを使用。ザックを丸ごと包むことで雨の浸入を防ぎます。

¥4,600

 

 

【おすすめのザックカバー&スタッフバッグ】

マジックマウンテン コンプレスドライバック

マジックマウンテン コンプレスドライバック

完全防水のドライバック。透明窓が付いているので収納物が外から分かります。 コンプレッサーバルブ搭載なので圧縮時には空気が抜け、より小さくできます。

¥2,200~¥3,200

 

 

【おすすめのザックカバー&スタッフバッグ】

JRギア Pattern Dry Bag

JRギア Pattern Dry Bag

デザイン柄のドライバック。軽量、しなやかで心地よい肌触りです。シームテープ加工で防水も万全。

¥1,400~¥2,800

 

 

【おすすめの登山靴】

AKU トランスアルピナ

AKU トランスアルピナ

軽量、軽快なハイキングシューズ。足首の自由な動きとスムーズな足運びを実現するソールデザインは快適な歩行もサポートします。

¥26,800

 

 

【おすすめの登山靴】

スポルティバ ボルダ―X MID

スポルティバ ボルダ―X MID

人気のボルダ―Xのミッドカットモデル。サポート性能に優れ、アプローチからハイキングまで幅広く対応します。

¥27,000