【カスタムブログ2022 Vol.1】トップ機種がベストではない!? 1級&2級スキーヤーのスキー&ブーツ選びのポイント

2022-05-31

6月3日(金)札幌会場からスタートするスキーニューモデル早期予約販売会「カスタムフェア」。スキー、ブーツ、ウェア、ゴーグル、ヘルメットなどなど、スキーにまつわるあらゆるモデルがそろい、それらを年内最安値となる早期特別価格で手に入れることができるカスタムフェアは、ニューモデル購入を考えている方にとって見逃せないイベントです。
でも、自分にぴったり合った相棒を探すのは、意外と難しいもの。ここではSAJ2級~1級レベルの方に合うスキー&ブーツ選びのポイントを、石井スポーツプロスタッフであり、全日本ナショナルデモンストレーターでもある須川尚樹さんに聞きました。

スキー選びのポイントは滑走スピードと軽さ

須川尚樹(石井スポーツプロスタッフ、全日本ナショナルデモンストレーター)

スキーを選ぶときのポイントは、自分が滑るスピードに合ったモデルを選ぶことです。皆さん、トップ機種にあこがれを持つと思いますが、トップ機種はハイスピードでしっかりとスキーをたわませたときに良い性能を発揮する設定になっています。そこまで高いスピードで滑らない2級~1級レベルのスキーヤーの場合、各ブランドのセカンドモデルがマッチします。
もう一つスキーを選ぶときに意識してもらいたいのは、軽いスキーを選ぶことです。重いスキーは、そのぶんスウィング操作が難しくなり、角を立ててしっかり雪面抵抗をとらえていかないとうまくまわってくれません。軽いスキーならば、振る、まわすなどのスキー操作もしやすく、ずらす操作がスムーズにできます。それと同時に、角を立ててスキーをたわませ、カービングしていく操作も自在にできます。以前は軽いスキーは高速安定性に欠けるイメージもありましたが、今はそんな傾向はなく、とても軽いのに良いターンができるモデルが増えているので、そんな一台を探してください。
バッジテストを目指す方は、各ブランドの小まわり系モデルが、シャープな小まわりがしやすく、コブ斜面でも滑りやすいので良いと思います。逆に、そこまで技術にこだわるのではなく、クルージング的にスキーを楽しみたいという方は、センター幅75mm前後の少し太めのモデルがカービングターンからズレを使ったターンまで幅広い滑りをしやすく、さまざまな雪への対応幅も広いのでおすすめです。メーカーやモデルによって、ぴったりと合う滑り方やシチュエーションがあるので、カスタムフェアでスタッフに相談してください。

カカトに体重が乗り、きちんと立てるブーツを選ぶ

ブーツ選びで大切なのは、きちんと正確な姿勢で立つことができるブーツを選ぶことです。ブーツを履いたときに、背中とスネの前傾をしっかりと取れ、うまく立てるブーツを選ぶことが大切です。同じブーツでもワンサイズ変わるだけでまったく違う立ち姿になってしまうので、スタッフに見てもらいながら、うまく立つことが
できるブーツを探してください。自分自身の感覚としては、カカトがブーツの底にしっかり収まり、カカトにきちんと体重が乗っているか? 足裏がしっかり使えるか? この2点を基準にすると良いでしょう。
ブーツのフレックスは、それぞれの技術レベルのほか、体格や体重、使っているスキーの強さに合わせて選ぶことが大切です。一概にこれが良いとはいえない部分なので、スタッフとよく相談したうえで決めることをすすめます。

本当に軽量なモデルです。レボショックを搭載しているので、軽量でありながらも振動が少なく、滑走中にスキーが雪面にピタッと張りついている感覚を誰でも味わうことができます。2級レベルの場合、ズレを使った滑りが多くなりますが、ズレを使っていてもスキーがぶれることがなく、確実にスキーをコントロールできると思います。

サロモンの特徴であるグリップ感の良さに、足元のたわみ感が加えられたモデルです。足元をしっかりグリップさせながら、スキーのたわみを使って滑っていけるので、しなやかなカーブを自由自在に描くことができます。これからスキーの角を立てる操作や運動を覚える人にとってとても扱いやすく、おすすめの一台です。

軽くて、トップとテールが薄い形状のスキーです。スキーが足元で雪面をとらえている感覚がすごくあるのでカービングターンもできますし、トップとテールをルーズに使ってスキーをうまくずらしていくこともできます。ショートターンでスウィング操作がしやすく、コブでも滑りやすいので2級から上を目指していく方におすすめです。

とても軽量で、切れとコントロール性の高さを両立させたモデルです。足元でスキーがたわんでいくのがとても感じやすく、ターン中、自分のタイミングでスキーを動かすことができる一台です。そのため、さまざまなシチュエーションへの対応力が高く、自分でテンポを上げていくことができます。上位グレードモデルにありがちな難しさがなく、すごく軽快に滑れる一台です。

ノルディカ特有のレーシーなグリップ感の強さを持ちながらも、トップとテールを薄い形状にすることで足元の操作感を高めた一台です。スキー自体に芯があり、バタつくようなことがありません。足元に置いておくだけで、とてもきれいに曲がってくれますし、進んでいくスキーでもあります。大まわりから小まわりまで、そしてコブでも使いやすくおすすめの一台です。

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