屋久島 基本情報
雨が多い
屋久島は、平地で年間3000~4000mm、山中では10,000mmの降水があります。
これは暖かい黒潮の本流に囲まれ、なおかつ高い山が多く、近海からの水蒸気が山の斜面を上昇して雲となり多量の雨を降らせるからです。
降水量は、春先と梅雨時が特に多く、夏や秋は比較的少なくなります。
ベストシーズンは春~秋
屋久島の年間平均気温は平地部で約20℃、山頂部で 約8℃です。 標高により、亜熱帯~暖温帯~冷温帯の温度帯があり、島内で九州南部から東北地方までの 気候が存在します。 一年中魅力的な島ですが、ベストシーズンは春~秋。7月~9月は台風に 気をつけましょう。
洋上のアルプス
屋久島は周囲約132kmのほぼ円形の島で、円錐形の地形をなしており、九州一の宮之浦岳(1936m) をはじめ、1000mを超える山が40数峰連なり、 洋上のアルプスとも呼ばれています。
縄文杉への長い道のり
縄文杉へのルートはトロッコ道から登山道、急な階段の登りもありとても時間がかかります。また、原生林がそのまま残されているため、整備された観光地ではありません。雨具や歩きやすい靴などのしっかりした装備と長い道のりを歩ける体力が必要です。
屋久島おすすめコース
往復約3時間30分 初級 白谷雲水峡コース 高差約400m、歩行距離約4.5km 白谷川の清流が流れ、屋久杉などの原生林を容易に観賞できる自然休養林。 樹齢約3000年の弥生杉も見られ、ハイキングなどで訪れるのに最適なコースです。 もののけの森は一面コケに覆われ神秘的な森。 木の根や水を含んだコケが密生し、滑りやすいので気をつけたい。 |
往復約9~10時間 中級 縄文杉コース 標高差約710m、歩行距離約22km 屋久島のシンボル縄文杉を目指すコース。 樹齢7,200年ともいわれる縄文杉は、日本の杉の中では最大の幹周りを誇り、縄文時代から続く生命の力強さに圧倒されます。 コースの見どころは、樹齢3,000年のウィルソン株があり、内部は10畳ほどの空洞になっていて水が湧き出しています。 他にも大王杉、夫婦杉があります。 |
1日目 約6時間30分 宮之浦縦走コース 歩行距離約22km 登山経験のある中~上級者向けのコース。百名山の百番目である宮之浦岳は標高1,936m屋久島の最高点。九州全体でも、もっとも標高の高い地点です。 花岡岩と笹原の山頂付近では、宮之浦岳の特徴的な景色。 360度のパノラマ世界が広がります。 山頂を経過した後に高層湿原としては日本最南の花之江河を通り、淀川登山口まで縦走。水の多い屋久島らしく、コース中の水場が多い。 |
持ち物チェックリスト
レインウエアー (上下) | ゴアテックス素材が快適 | 救急用具 | 常備薬プラス絆創膏 |
防寒着 | ジャケットやパーカー | 虫除け | リング状のものやスプレータイプのもの |
長袖シャツ | ケガ防止や日焼け対策に | 日焼け止め | 紫外線対策。汗に強いタイプ |
機能性アンダー(上下) | 吸汗・速乾性素材のものを | サプリメント | 体力の消耗に。ビタミン補給 |
ズボン | ストレッチ素材で速乾性のものを | 行動食 | 携帯できて食べやすい物 |
スパッツ | ズボンや靴の汚れ防止にも | ビニール袋(ごみ袋) | 防水用や収納用など数枚 |
ソックス | 中厚で速乾吸湿性の高い靴を | トイレットペーパー | トイレはもちろん、意外と活躍 |
登山靴 | 滑りにくく、防水性の高い靴を。 | 地図&コンパス | 現在位置やルートの確認 |
グローブ | UV対策と寒さ予防に | 保険証 | 万が一の事故に備えて |
帽子 | 日焼け予防と雨対策として | 富之浦登頂用 ※基本装備に追加 | |
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サングラス | 紫外線から目を守る | ツエルト | 小屋の満員時や万が一の場合に |
ザック | 20L~35Lくらい | 寝袋 | 季節に応じたタイプを |
ザックカバー | 防水だけでなく、汚れ防止にも | マット | 寝心地の良いエアーマットがおすすめ |
ヘッドランプ | 予備電池も忘れずに | 食器セット | 軽量なチタン製がおすすめ |
ストック | 膝や腰の負担を軽減 | ストーブ | カートリッジは機内持ち込み不可なので、現地で調達。 |
水筒ペットボトル | 1L単位が標準。魔法瓶もおすすめ | カートリッジ | 機内持ち込み不可なので、現地で調達。 |
タオル | 汗を拭いたり、頭に巻いたり重宝 | 食料 | フリーズドライ食品など |
調理道具 | チタン製のものがオススメ | ||
サンダル | 小屋でのリラックス用に |
万全!雨対策
レインウェア
防水浸透性素材のセパレートタイプのものを。防風、防寒用のジャケットとしても使えるオールウェザーに快適。
レインハット
雨天時、水の浸透を防ぎ、蒸れにくくドライな状態を保つ浸透性素材のものを。
ストック
歩行時のバランスの補助、転倒防止に有効。腰や 膝への負担を軽減することで疲労の軽減にも繋がる。
グローブ
雨風による手の冷えを解消。軍手は濡れると冷たくなるので×。
スパッツ
雨や小石が靴の中に入るのを防ぐとともに、ズボンの裾や、登山靴の汚れを防止。
登山靴
ゴアテックスブーティが安心。足首のサポート力が高いハイカットタイプで捻挫を防止。
折りたたみ傘
登山口までの移動や観光の際の急な雨にも重宝。休憩時のUV対策としても。