登山靴技術研究所 vol.3

石井スポーツには、「登山靴技術研究所」という看板を下げた製靴工場があります。

石井スポーツには、「登山靴技術研究所」という看板を下げた製靴工場があります。登山靴を中心とした修理・製造全般を行っています。多分、業界では珍しいことではないでしょうか?

弊社は、登山用品全般を取り扱う小売店のイメージを持たれていらっしゃる方が多いと思いますが、実は紳士靴で創業した企業です。現在は、登山・スキー用品の販売を行っていますが、当時からありました製靴工場が何度かの引っ越しを経た今でもございます。

石井スポーツの原点は、この「製靴工場」にあるといっても過言ではありません。

創業当時からの諸先輩方のDNA、モチベーション、そして登山に対する愛情が詰まった、この石井スポーツのベース基地となる製靴工場を今回はご紹介させていただきます。

※記事内容は取材当時の情報です。現在は異なる場合がございます。

<「登山靴技術研究所で働く、こだわりの職人」リポート Vol.3 目次>

オリジナル商品メニューをご紹介!

石井スポーツ製靴工場は、オーダー靴の製作も行っております。
今回はその中から人気の既製品のメニューをご紹介。

チロリアン
スタンダードモカシン(既製)
チロリアン
プレーントゥ(既製)
デザートブーツ(既製)
メンズ ハイキングシューズ メンズ ハイキングシューズ メンズ トレッキングシューズ
66,000円(税込)~ 66,000円(税込)~ 86,900円(税込)~

ラトック(既製) ボゴダ(既製) ムスターグ(既製)
メンズ マウンテンブーツ
108,900円(税込)~
             

お客様の足に合うように素材選びからこだわり、丁寧に作業をしております。
足の形やサイズに合ったフィット感に優れた靴を作るため、個別に足型を計測します。職人が手作業で製作することにより、細部にわたって調整し快適な靴が完成いたします。
そのため、お時間もいただいておりますが、チロリアンシューズは他であまりやっていないため、人気の高い商品です。

         


最初に足型をとって木型をつくる

靴の型紙から、素材を切りだしていく

登山靴修理メニュー

こちらの登山靴の修理価格表は目安となります。

また掲載以外の部分など、詳しくは店舗にご相談ください。

店舗でお預かりした商品は、靴工場で丁寧に修理いたします。

出し縫い靴
ビブラム交換 ¥17,600
ビブラム交換+本底交換(+シャンク替えも同価格) ¥29,700
クライミングシューズ(厚み指定は+¥2,200)
ソール交換(前半1/3~半分) 元のソールと同じソールがない場合は代替えソールを使用します ¥13,200
ソール交換(ノーエッジ) 元のソールと同じソールがない場合は代替えソールを使用します ¥16,500
ソール交換(ノーエッジ) 元のソールと同じソールがない場合は代替えソールを使用します ¥19,800
ランド再生 (つま先ランドに穴あきがある場合の追加料金) ¥4,400
ウェーディングシューズ
フェルト交換(ヒール無し)  ¥11,000
フェルト交換(ヒール付き)  ¥12,100
圧着タイプソール交換 (石井スポーツ製靴工場修理)
コネロ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)/ ヴァーティゴ/ アルバトレック (WINKLERソール使用) ¥17,600
ウルトラライト / トレッカーライト/ ヴィアッツ(WINKLERソール使用)
アウトバック / カモリ / ロック(WINKLERソール使用)
ジャスパー(年式によりWINKLERまたはPUソール)
クレスタ / クローダ/ ロックⅡ(フィッツロイのソール使用)
エッジ / フィッツロイ / アイガーⅢ / アイガープロ ¥19,800
※ヒールプロテクション劣化の場合はランド交換が必要|踵コバの有無で使用ソール・価格が変動
スーパーアルプ ¥20,900
SLプロレザー(靴の状態によってエッジソール または カップソール使用)
アクシス / アクシスⅡ / アクシスⅡtop(カップソール1550使用)
バルトロ / バルトロカーボン(カップソール1550使用)
バンフ / アイガー/ アイガーⅡ(カップソール1450使用)
クレスタプロ(年式によりエッジまたはテッレアルテのソール使用) ¥23,100
テッレアルテ/ ヤツミネ(Ⅰ・Ⅱ) / テング
モンタニャード / セライ / ハヤツキ ¥24,200
※ランド交換をする場合はソール交換代+ランド交換代(¥9,900)が必要です。
ランド修理 (石井スポーツ製靴工場修理)
ランドはがれ再接着(片足)1ヶ所~全面貼り直し ¥2,200~¥4,950
ランド再生(つま先ランド穴あき補修2か所まで) ¥4,400
カカトランド交換(両足)トレッカーライトのカカト部のランド ¥4,400
ランド交換(両足) ¥9,900

その他のメニューは店舗にご確認ください。

「登山靴技術研究所で働く、こだわりの職人」リポート

「登山靴技術研究所」職人リポートも3回目!今回も職人をご紹介いたします。

 
  

元店舗スタッフ 山本啓介さん

靴工場スタッフの山本です。

石井スポーツに新卒入社し、靴工場に入って今年で3年目となりました。

はじめてのインタビューなので緊張しています…

 

山本さんの略歴

 

石井スポーツには新卒で入社しました

学生時代は、服飾の専門学校に通いカバンやシューズの勉強をしていました。

入社時は、製靴工場に空きがなく店舗スタッフの募集、配属でした。複雑な心境などは無く納得して入社しました。まずは一歩ずつ頑張って行こうという気持ちでした。大宮店に半年、立川店に1年半、店舗の販売スタッフとして働いていました。

店舗から靴工場への異動が決まった時、まずは「やった!」という嬉しい気持ちが込み上げました。念願の靴工場での勤務が叶うことにとても喜びを感じ、靴工場で自分のやりたかった目標に近づけるという事実に心を躍らせました。

                

                    
                

どうして「靴職人」になったのか?


高校生の時に作ったブックカバー

もともと専門学校に入る前から、革製品に興味がありました。

高校生の頃には革製品を作るキットを買って、ブックカバーを制作した経験があります。そのときの制作過程や手応えがとても楽しく、革製品を作ることに興味を持つようになり、気が付いたら服飾の学校を選んでいました。

 

学校では、カバンやシューズの作り方など、革製品の製作方法を一通り学びました。革製品への興味と専門学校での学びが私をこの道に導いてくれたので、登山愛好者のために最高品質の登山靴を提供できる靴職人を目指しています。

これからがんばりたいこと、お客様へのメッセージ

靴工場に入って今年で3年目になりますが、登山靴は悪条件下での厳しい環境に耐える必要があり、そのためには高い技術と品質が求められます。靴工場に来てから登山靴の修理を習い、新しい知識や技術を身につけることができましたが毎日が勉強です。革製品への興味と専門学校での学びが私をこの道に導いてくれたので、登山愛好者のために最高品質の登山靴を提供することを目指しています。また、昔の登山靴など調整具合を見極めて修理していくのが楽しく、技術をさらに向上させていきたいです。

また、お客様に登山靴を長く使ってもらえるように、これからも修理を頑張っていきます。

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