おすすめクライミングスキン3選

今回はおすすめクライミングスキン(シールと言うことが多い)を紹介させていただきます。クライミングスキンと言っても各社種類は多様にあり、何をチョイスして良いかわからないアイテムの一つです。また、ビンディングと並んで山中での取り扱いによってはトラブルを招く可能性が高いギアでもあります。それゆえに、使い勝手の論評などが現場レベルでも多く飛び回るギアの一つではないでしょうか。

今回もギアを初めて触る「エントリーユーザー編」。スキーツアーに慣れてきた「ミドルユーザー編」と2軸で商品をご紹介しますが、選ぶ際に抑えていただきたいポイントが3点あります。

BCスキーエントリーユーザー編
・【POMOCA】FREE EXPLORE
・【KOHLA】マルチフィットベーシック
・【BLACK DIAMOND】アセンションスキン

BCスキーミドルユーザー以上編
・【G3】MINIMIST GLIDE
・【POMOCA】FREE PRO
・【CONTOUR】HYBRID PURE

BCスキーエントリーユーザー編

【POMOCA】FREE EXPLORE

100%ナイロンでグリップ力に優れておりエントリーユーザーに絶大な信頼を獲得しているクライミングスキンです。グルー面の粘着性が強すぎないのが特徴的で、スキンシートレスでの使用も可能です。クライミングスキンのベースシートも比較的しなやかで携帯性も○。失敗のないクライミングスキンです。

【KOHLA】マルチフィットベーシック

オーストリア発祥のクライミングスキンブランド。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが日本の気候にマッチした使い勝手の良いクライミングスキンです。
モヘアミックス(モヘア:7 ナイロン:3)であらゆる状況をカバーでいる仕様。グルー面の粘着性も強すぎず、スキー板滑走面への乗り移りの心配も少ないです。また、このモデルの最大のセールスポイントは価格面です。(2024年8月現在 税込み24,750円)。道具の値段が上げっている昨今、この価格設定はありがたいですね。「山スキーは始めたばかりだけど山は継続的に登っている」このようなユーザーにはちょうど良いクライミングスキンです。傾斜のある山道に重心をセットする感覚が既にあるユーザーにとって、クライミングスキンのグリップ性能を生かすことはそう難しくはないからです。

【BLACK DIAMOND】アセンションスキン

どんな状況でも確実にグリップしてほしい。そんな要望のユーザーにおすすめしたいクライミングスキンです。100%ナイロンで毛も固くどんな所でも止まってくれることを連想できるシール面。グルー面に関しては比較的圧着性の強いのも特徴的で、確実に滑走面に張り付く点もエントリーユーザーにはアドバンテージになります。
ベースシートに少々厚みがあり携帯性は他商品に軍配はありますが「確実にグリップして確実にスキーに張り付く」エントリーユーザーにとって重要なファクターを兼ね備えたクライミングスキンです。

BCスキーミドルユーザー以上編

【G3】MINIMIST GLIDE

G3のクライミングスキンは全般的にグリップ性能が良いのが特徴的で、グルー面に関しても粘着性は強いです。MINIMISTはベースシートも比較的薄く携帯性に優れており、GLIDEモデルではありますが体重を乗せればしっかりグリップしてくれるポイントもG3全般的に言える特徴です。低温化の積雪期や緯度の高いエリアでの使用、ザック重量が重くなるスキーツアーリングには最適のクライミングスキンです。
余談ですが、しばしば粘着力が強すぎてスキー板に乗り移りしてしまった等のご意見をいただきます。各社、気象状況、気温等をいろいろ想定して商品をテストし、開発していますが、そういうことが起きてしまうことがあります。それをデメリットと考えるか、山中にて、スキー板滑走面にクライミングスキンが張り付かず、途方に暮れるのとどちらが良いかを考えれば、答えは必然と出るはずです。

【POMOCA】FREE PRO

唯一無二のコンパクト性能を誇るクライミングスキンです。なるべくザックサイズを抑えたいライディング思考の強いユーザーには強くおすすめしたいですね。ベースシートが非常に薄い故耐久性能の観点では若干劣る背景はありますが、それを加味してもこのクライミングスキンの薄さは武器になります。どんな斜面、雪質でもスキートラクションを生む事が出来る滑り手には強くお勧めしたい一本です。個人的に、私もこのクラミングスキンのヘビーユーザーです。

【CONTOUR】HYBRID PURE

グルー面にアクリル圧着を採用しているクライミングスキンです。スキンシートは必要なく蛇腹織りでの携帯でOK。脱着の際ストレスなく扱うことができます。アクリルの性質上、水の介入で著しく粘着性が低下してしまうのが弱点ですが、そこは山中での道具マネジメントでいくらでも解決できます。登り返しの少ない山行が多いユーザーにはおすすめです。粘着性が落ちてきたと感じたら専用のクリーナーにて洗浄ください。粘着力が復活します。

b.c.mapトップページへ戻る