おすすめビンディング3選

今回はおすすめスキービンディングを紹介させていただきます。最初にお伝えしたい事が一点。スキービンディングは山行中に雪詰まり、凍結等、他のギア以上にトラブルを起こす確率が非常に高いという事。

ゲレンデ内でのビンディングの評価基準は、滑走性能や転倒時の解放精度等滑りに焦点を当てた評価が殆どです。しかしながらバックカントリービンディングに関しては滑走性能を若干犠牲にしても使いやすいビンディングの方が評価が良いケースが必ず存在しますし、バックカントリースタイルによってもおすすめのビンディングは当たり前のように変わってきます。大事にしていただきたい考え方の一例として、山の中の「不安定な環境下でギアマネジメントが出来るか否か」。この考え方は選択するギア全般的に重要視していただきたいポイントです。

今回はギアを初めて触る「エントリーユーザー編」。スキーツアーに慣れてきた「ミドルユーザー編」と2軸でおすすめビンディングを紹介させていただきます。

BCスキーエントリーユーザー編
・【TYROLIA】AMBITHION10
・【G3】ION12
・【MAEKER】TOUR EPF12

BCスキーミドルユーザー以上編
・【DYNAFIT】ST ROTATION10
・【MAEKER】KINGPIN13
・【FRITSCHI】TECTON13

甘利さん

BCスキーエントリーユーザー編

ブランド:TYROLIA

機種名:AMBITHION10

アルペンビンディングと同じ操作感で使用できる数少ないビンディングです。
テックビンディングが広まる以前はAMBITIONのような形式のタイプが主流でした。トレンドからは逆流しているように思われがちですが、フィールドでのスキーを「履く」「脱ぐ」といった作法に慣れていないユーザーには使い勝手の非常に良いビンディングです。

ブランド:G3

機種名:ION12

テックビンディングの中でも比較的、つま先のピンをハメやすいのが最大の特徴です。
踏み込みが必要なく、ブーツのつま先部分をガイドに添わせるだけでピンがロックしてくれるので足場の不安定な山の中でも使いやすいです。マウントハイト(ピン位置の高さ)が比較的、高い位置に設定されており、高さによっては相性の悪いスキーブーツも有りますので詳しいスタッフと確認しながら選ぶのをおススメします。

ブランド:MAEKER

機種名:TOUR EPF12

マーカーのロングセラーフレームビンディング。アルペンビンディングに近いフレーム形式を採用しています。
ヒールピースのベースプレートにスライド固定することで一体感が生まれ、滑走時のガタツキが少ないのが特徴です。ハイクモード~スキーモードに切り替える際、ベースプレートの雪をしっかり払うのが使い勝手のポイントです。

BCスキーミドルユーザー以上編

ブランド:DYNAFIT

機種名:ST ROTATION10

TOEピース部分がローテーションする唯一のビンディング。
TOEピースとHEELピースが連動して動くことによってブーツのセンタリング性能が格段に向上し、「滑走性能」「解放機能」共に精度の高いビンディングです。
マウントハイト(ピン位置の高さ)も比較的低く設定されているのでピンテックタイプの中では体と道具、反応のタイムラグが少ないのも特徴の一つです。

ブランド:MAEKER

機種名:KINGPIN13

TOEピースがピンテック。HEELピースがコバタイプのハイブリッドタイプのビンディングです。
最大の特徴はターン中盤~後半にかけての安定感です。固い斜面でのグリップ性・ザラメ雪でのテールスライドコントロールの幅・パウダー内での3D的な動き等、HEELコバタイプの恩恵は大きいです。少し重くはなりますが自身のフィジカルでカバーすれば問題ないですね。

ブランド:FRITSCHI

機種名:TECTON13

TOEピースがピンテック。HEELピースがコバタイプのハイブリットタイプビンディングです。
スキー板を脱がなくてもモードチェンジが可能です。またコバタイプの中では珍しくTOEピースとHEELピースの前後重量配分が少ないのも特徴です。板を積極的にザックマウントするスキーヤーにはテール部分が重くなってしまいバランスを崩すリスクを減らせる点もTECTON13の特徴です。

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