街や麓よりも一足早く訪れる秋山の紅葉。高山では9月ごろから紅葉が始まり、低山は12月初旬まで楽しむことができます。
最新の情報をチェックして今しか見られない絶景を求めに秋山へ行ってみましょう。ただこの時期は日没も早く気温も寒暖差が激しいです。
また時期によっては降雪するところも。行動には十分な対策を取り、錦秋に燃える秋山を楽しみましょう!

秋の涸沢

街や麓よりも一足早く訪れる秋山の紅葉。高山では9月ごろから紅葉が始まり、低山は12月初旬まで楽しむことができます。
最新の情報をチェックして今しか見られない絶景を求めに秋山へ行ってみましょう。ただこの時期は日没も早く気温も寒暖差が激しいです。
また時期によっては降雪するところも。行動には十分な対策を取り、錦秋に燃える秋山を楽しみましょう!

秋の山登りを楽しむために

秋の山登りを楽しむために、気を付けなければならないのが気候、服装、日の短さです。
一般的に気温は標高が100m上がるごとに0.6度下がると言われており、登山口と山頂の気温が、6度〜8度以上差がある山もあります。
麓ではおだやかな秋の気候であっても、山頂ではいきなり冬、ということを踏まえて服装を選びましょう。
天気予報が晴れでも「防寒着」と「レインウェア」は必需品です。
また「秋の陽はつるべ落とし」といわれるほど、9月から12月にかけて日没は早くなっていきます。行動できる時間も短くなってしまうので、 夏山と同じような行程ではなく、日照時間の短さを考慮した登山計画を立てることが大切です。 ▶おすすめウエア・装備を見る

おすすめの山

福島県

安達太良山(1,700m)

紅葉見頃:10月上旬~10月中旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:JR二本松駅からタクシーで30分(奥岳登山口)

安達太良山・あだたら高原の紅葉は福島県内1位の人気の高い紅葉スポットです。
ロープウェイもあり、初心者でも紅葉登山を楽しむことができます。

茨城県

筑波山(877m)

紅葉見頃:10月下旬~11月下旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:つくばエクスプレス線つくば駅から路線バス利用約50分(筑波山神社)

ロープウェイとケーブルカーで山頂へ行く事ができ、山頂からは関東平野のすばらしい景色とブナ林の紅葉を楽しむことができます。ふもとの筑波山神社周辺が色づく11月下旬まで長い期間にわたり紅葉が楽しめます。

東京都

高尾山(599m)

紅葉見頃:11月中旬~12月初旬
登山レベル:初心者
アクセス:京王線で新宿から高尾山口駅まで約50分(清滝駅)

都心から近く年間を通して数多くのハイカーや観光客が訪れる日本一の山、高尾山。
ケーブルカー沿線や薬王院周辺、山頂のモミジが見事な紅葉を見せてくれます。

東京都

御岳山(929m)

紅葉見頃:11月上旬~11月下旬
登山レベル:初心者
アクセス:JR青梅線御岳駅よりバス・ケーブルカー乗車

古くから霊峰として崇められ、今ではパワースポットとして人気の御岳山。 様々な滝が眺められるロックガーデンハイキングコースは紅葉狩りにおすすめです。

写真提供:一般社団法人青梅観光協会

東京都・神奈川県

陣馬山(855m)

紅葉見頃:11月上旬~下旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:JR藤野駅から和田行バス乗車、陣馬登山口バス停下車

山頂に大きな白馬像が立つ陣馬山は「関東の富士見百景」に選定されており、360度開けた山頂から眺める富士の姿と赤モミジは美しいの一言です。

写真提供:一般社団法人藤野観光協会

山梨県

大菩薩嶺(2,057m)

紅葉見頃:10月中旬~10月下旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:JR甲斐大和駅から栄和交通バス乗車、上日川峠バス停下車

都心からアクセスしやすい人気の日本百名山で、稜線からは黄葉するカラマツ、赤く染まるモミジ、その後方には富士山、南アルプス等大パノラマが望めます。

長野県

涸沢(約2,300m)

紅葉見頃:9月下旬~10月中旬
登山レベル:中級者
アクセス:上高地から徒歩で片道約6時間

北アルプス・穂高連峰を仰ぐように形成された涸沢カールは北アルプス随一の紅葉スポット。涸沢ヒュッテのテラスからは華やかに彩られた絶景を仰ぎ見ることができます。

▶【9/22(木)リンクス梅田店講習有】秋の涸沢に挑戦しよう!しっかり装備で快適テント泊

三重県

御在所岳(1,212m)

紅葉見頃:10月中旬~11月下旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:近鉄線湯の山温泉駅下車

ツツジ科の赤、クスノキ科の黄色、そして針葉樹の緑が織りなす色彩と独特な岩稜のコントラストが見事。ロープウェイを利用すれば気軽に山頂に立つことができます。

写真提供:一般社団法人 菰野町観光協会

奈良県

大台ヶ原山(1,695m)

紅葉見頃:10月中旬~11月上旬
登山レベル:初心者
アクセス:近鉄線大和上市駅からバス乗車

山全体が特別保護地区にも指定されており、あるがままの自然は山深く、秋に山一面が美しい紅葉で彩られる様は圧巻です。「大蛇嵓」等見どころも豊富です。

写真提供:上北山村総務課

鳥取県

伯耆大山(弥山/1,709m)

紅葉見頃:10月下旬~11月初旬
登山レベル:初心者~中級者
アクセス:JR米子駅から大山寺行バス乗車

中国地方の最高峰で、古くから神聖な山として崇められており、アルプスを思わせる雄大な北壁と美しい紅葉とのコントラストは圧巻そのもの。さらに晩秋は雪と紅葉のコラボレーションを見ることができることも。

写真提供:一般社団法人大山観光局

大分県

くじゅう連山(大船山/1786m)

紅葉見頃:10月下旬~11月中旬
登山レベル:初心者〜中級者
アクセス:JR豊後中村駅から九重町コミニュティバス、九重登山口みやま下車

山体一面がドウダンツツジの紅葉で標高の高いところから順に色づき始めます。中でも一番早く紅葉が訪れる、大船山の山頂直下にある火口湖「御池(おいけ)」がオススメ!冬時期は凍結し、天然のスケートリンクに。

紅葉登山おすすめアイテム

ベースレイヤー

服装選びはまずベースレイヤーが重要です。肌に接する部分で汗が乾かずに、汗冷えによる低体温症に陥る可能性があります。
速乾機能のついたTシャツなど、汗を素早く吸収・拡散する高機能ウェアを選ぶのが鉄則です。汗冷えする綿の肌着は避けて下さい。

ミドルレイヤー

次に大切なものは、ミドルレイヤーです。汗を外に放出しつつ、保温性が求められます。
秋の服装はミドルレイヤーを着て行動することが多くなります。通気性と保温性を兼ね備えた素材のトレッキングシャツなどを選びましょう。

アウターレイヤー

風雨から体を守るのがアウターレイヤーです。防水性はもちろん汗を逃す浸透性が高いものがおすすめです。
防寒着として活用できますので装備として必要になります。

防寒着

ダウンタイプは軽量のため追加の防寒着として、万一の際の備えとして、どんな山行でも持っておきたい1枚です。

パンツ

ロングパンツは、ストレッチが効いているもので、動きやすい足上げもしやすい形状がおすすめです。

ニットキャップ

肌寒くなってくる秋から初冬は、耳まで覆うことができるものがおすすめです。

グローブ

手の冷えは登山中辛いものです。保温性と操作性を両立した中厚手のもので、タッチパネル対応であれば、手袋を外さずにスマホが操作できます。

ヘッドライト

秋の夕暮れはあっという間です。そして暗くなってしまうと暗闇が深く行動することが危険になります。「ヘッドランプは必ずザックの中へ」そして「替えの電池も忘れずに」が基本です。

トレッキングポール

秋の登山道で侮れないのが落ち葉。とくに照葉樹の落ち葉や濡れた落ち葉は想像以上滑ります。また落ち葉が積もることによって道のデコボコが見えにくくなり思わぬ転倒に繋がるケースも。 転ばぬ先の杖としてトレッキングポールは備えておきたいアイテムです。

サーモス

山のフィールドで要求される多くの条件を想定して作られた『山専ボトル』。お湯を入れてゆけばラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり、休憩時の楽しみに繋がります。

ツェルト

ツェルトとは登山用の小型で軽量コンパクトな簡易テントです。緊急時のビバークや、被るだけでも寒さをしのげるので休憩などにも便利なマルチツールです。 ポールセットやトレッキングポールを利用すれば、テントとして利用も可能。

ファーストエイドキット

登山中は予期せぬケガや危険に遭遇するもの。落ち葉で滑ったり、岩場で足をすりむいてしまったりと何が起こるかわかりません。「ファーストエイドキット」は常備しましょう。

エマージェンシーシート

怪我して動けない、体力の限界で動けない等、道に迷って行動不能等の危機に陥った場合、体温の確保が重要です。急な気温の低下や汗冷え等の濡れは体温が一気に奪われ、最悪の場合、低体温症になります。 低体温症は命に関わりますので、もしもの為に1枚装備に入れましょう。

熊鈴

冬を前に行動が活発化するクマには会いたくないものです。出没情報がある山域は避けて、登山者が多く利用する登山道であればクマと遭遇するリスクは下がりますが、 早朝や夕方に歩く場合は特に大きな音を立てて、人間の存在を伝えて歩きましょう。