【カスタムブログ2022 Vol.7】要注目のオールコンディションモデル REDSTER Q9i REVOSHOCK S

2022-06-24

須川尚樹(石井スポーツプロスタッフ、全日本ナショナルデモンストレーター)

石井スポーツがお届けするスキーニューモデル予約販売会「Custom Fair」。
レーシングモデルからデモ・エキスパートモデルまで、各ブランドが自信をもってラインナップするニューモデルスキーがそろっています。ここではちょっと見逃しがちだけれど、要注目の一台をピックアップ。その魅力を全日本ナショナルデモンストレーターであり、技術選でも活躍中の須川尚樹選手に語ってもらいます。

ワイドボディ+ゼロキャンバーのオールコンディションスキー

アトミックの「REDSTER Q9i REVOSHOCK S+X12 GW」(以下、Q9i)は、オールコンディション対応のオンピステスキーです。いちばんの特徴はセンター幅75mmというオンピステモデルとしてはワイドなボディ形状を採用していることです。そのボディにトップから125.5-75-109.5mm(168cm)というまったく新しいサイドカーブとやや角ばったトップ形状、ウルトラウォールというサイドウォール、振動吸収のためのレボショックなど、アトミックがもつテクノロジーを惜しみなく搭載しています。さらに、ゼロキャンバーというキャンバーなしの構造を採用することで、しっかりとしたグリップ力や切れ味を保ったまま、強すぎるリバウンドや抜けを抑え、幅広いシーンへの対応力を高めています。

強いけれど優しい。相反する要素をもつ一台

ワイドボディのスキーというとマイルドな乗り味を想像しやすいと思いますが、Q9iの場合、マイルドという言葉は必要ありません。それぐらい切れるし、グリップ力も高いです。ただし、ゼロキャンバーのおかげで、それでも無駄な跳ね返りはありません。クルージング的にソフトなエッジングで滑ることもできるし、しっかりとシャープなターンを描くこともできる。そんな対応幅の広いスキーです。
トップの形状が四角くなっているので、ターン始動時の雪面のとらえが良いのも特徴のひとつです。S9iほどスキーがまわり込んだり、リバウンドを受けることもないのに、よく食いついてくれるので、本当にストレスなく滑ることができます。
ワイドボディなため崩れた雪や春の雪でも良い動きをしてくれますし、整地されたバーンでももたつくことがなく気持ち良く滑ることができます。進んでいくスキーですし、安定感も高い一台です。強いけれど優しい。そんなふうに相反する性能が詰まっている不思議なスキーともいえます。
ゲレンデを中心にクルージングスキーを楽しみたい方には間違いなく合いますし、一日中、さまざまなシチュエーションのなかで疲れを感じずに滑りたいという方にも合います。真剣に検定をめざすという方はSシリーズのほうが良いですが、エンジョイベースでたまに検定もという方ならQ9iでまったく問題ありません。また、スキーを履いている時間が長く、さまざまなシチュエーションに遭遇するスキーインストラクターの皆さんにもおすすめしたい一台です。カスタウフェアでぜひチェックしてください。

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